スペイン巡礼 フランス人の道 30代ひとり旅

【女性ひとり旅】32日間かけてスペイン巡礼フランス人の道を歩き、マドリッドで「暮らすように旅をする。」を実践。質問あれば、お気軽にどうぞ!

【4日目】スペイン巡礼 〜Puente la Reina

カミーノ・デ・サンティアゴ

2017/06/07

スペイン巡礼4日目

 

いつもより少しだけおそく起きて、出発。目の前のカフェで朝ごはんを予約していたのだけど、予約していた巡礼者はわたしだけのよう。というのも、パンプローナのような大きな街では、宿で朝食を予約しなくても町中に色んなカフェがあるから好きな場所で食べらるのだ。勉強になった。

 

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小さな村に泊まると、次に朝食が取れる場所が10km先、とかがザラにあったので、そういった時は宿の朝食を予約していた。

出発してからしばらくはパンプローナの街中を歩く。早朝なのに巡礼者以外にも出勤する人や学生なども歩いていた。

 

街を抜け、小さな丘を越えると、急に草原に突入。遥か遠くに、また大きな丘が見える。あそこを越えるのか…。距離がありすぎて、果てしなく思える。1日目の峠越えをしてからというもの、行程や体力の配分など考える暇もなく、とりあえず時間までに今日の距離をこなすという、機械的な気持ちで歩くのが精一杯だった。たのしむ余裕がないわけではないが、地平線まで続く道を見たり、高い丘を見るたびにため息が出た。

 

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ひたすらに麦畑を歩いていると、果てしなく見えていた丘に、風力発電の白いプロペラが立っているのが見えた。このあとカミーノ道中では幾度となく見るのだけど、山の尾根に沿って大きなプロペラが等間隔で立っているのは、なかなかの迫力だった。ハイキングコースのよう道を登っていくと、プロペラの真下に着いた。下から見上げるとその大きさに驚く。風も吹いていて、プロペラが回っているので、音もすごい。振り返ると、登ってきた道と、その先に広がる麦畑が壮大で素晴らしい景色だった。遥か遠くに、パンプローナの街がみえる。ここまで歩いてきたんだなぁ、と実感できる瞬間だった。

 

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プロペラロードをさらに登り切ると、それは現れた。Alto del Perdonの丘だ!!!スペイン巡礼に関連する本の表紙や、色々な方のブログで拝見して憧れだった場所!!!鉄で出来た、巡礼者のシルエットが並んでいる。丘の上にあるので、景色はすばらしく、スペインの大地を背景にそぞろって歩く昔の巡礼者たちをイメージした鉄のオブジェがなんとも映える。ここに来れてすごい達成感!他にもたくさんの巡礼者たちが、記念撮影をしていた。まるでゴール地点についたかのように。笑

 

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カラッカラッの空気と、刺すように強い日差しの中長時間滞在するのは難しく、撮影をしたらさっさと丘を下ることに。出張カフェのトラックを横目に、坂を下りはじめてみたものの、足場の悪さと傾斜にびっくり。大小様々な大きさの石ころが転がっていて、かなり神経を使う。空気が乾燥しているので、ほこりも立ちやすい。足元に気を取られていたが、顔をあげれば地平線まで真っ平らな乾いた大地が広がっていた。

 

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そしてここからが長かった。丘の上で本日のメインイベントが来てしまったので、あとは見慣れた景色が続く道をひたすらに進むだけ。日差しは午後になるにつれてどんどん強くなるものの、日陰が全くない。太陽が頭の上にくると、小さな木陰に身体隠しながら休憩するしかない。残りの水の量を見て、調整しながら水分補給。スペインの日差しの洗礼を一身に受け続けた一日だった。

 

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随分と歩いて、もう心も身体もヘトヘト…。やっと小さな村を発見して、ヨロヨロとバーに入る。とてと雰囲気の良いバーだった。Utergaという村。芝生の庭があって、テーブルと椅子がおいてある。開けっ放しのドアからバーの中に心地よい風が流れていて、今まで入った中では一番印象がよかった。聞くと、アルベルゲも併設しているみたい。もう、今日は疲れたからここに泊まろうかな…。地図を開くと、まだ15kmくらい…。今日の目的地はまだまだ。冷たいデザートをいただいてから、重い腰を上げて出発した。ほんとに、ここに泊まれないなんて惜しいけど、まだ旅も序盤なので先を急ぐことにした。

 

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やっとの思いで、本日の宿に到着。今日も修道院を改装した、大きめのアルベルゲ。裏に大きな庭があって、洗濯物を干すスペースもたっぷり。洗濯を済ませると、芝生にごろんと寝転がって、マッサージをして、ちょっとお昼寝。小さな虫がいっぱいいるけど、気にしない。

 

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小さな小さな村なのでスーパーもなく、シエスタに突入したためどこもお店が空いてない。極限までお腹を空かせてから、少し通りを散策してみた。教会から伸びる一本の道に、バーや商店が軒を連ねていた。巡礼者たちがバーの店先のテーブルでワイワイとビールを飲んでいた。一通り店をみて、雰囲気の良さそうなバーに入った。雑貨屋もやっているようで、売り物の箒が天井から吊り下げられている不思議な店内だった。奥のテーブルでは地元民と思われる奥様方がワイワイとビールを片手におしゃべりしていた。その隣に座り、ビールとトルティージャを頼んで、彼女たちの会話に耳をすませてみる。どこの国でも女性たちはおしゃべりが大好きなんだな。

 

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 ほろ酔い気分で店を出てみると、19時を過ぎているのにまだまだ明るい。午後15時くらいの感覚。川沿いに出ると、立派な石造りの橋があった。子供たちがゾクゾクと集まってきて、ボート教室が始まったようだ。こんな時間から外で習い事ができるなんて、日が長いヨーロッパならではだな。とってものんびりした、よい村なのでした。

 

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本日の宿: Padres Reparadores €5

ポイント: キッチンあり、男女共同バスルーム、物干し場あり

難点: 二段ベッドが高め、近くにスーパーがない

 

 

 

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