スペイン巡礼 フランス人の道 2017

【女性ひとり旅】32日間かけてスペイン巡礼フランス人の道を歩き、マドリッドで「暮らすように旅をする。」を実践。質問あれば、お気軽にどうぞ!

【19日目】スペイン巡礼 〜Leon

カミーノ・デ・サンティアゴ

2017/06/22

スペイン巡礼19日目

 
今朝もA子さんと出発。今日は巡礼道中に通過する3つ目の大都市、レオンに到着する予定。こんなにゆっくりと、そしてゆったりとした気持ちで歩くことは、今までなかったかもしれない。距離を進むことに執着すると、やっぱりどこか心に余裕がなくなり、周りの景色が見えにくくなっていたかもしれない。急ぐことで見逃してしまった景色があるかと思うと少し悔しいが、今は今でまた美しい景色を眺めながら歩いて満足していた。
 
 A子さんはとても物知りでおしゃべりなので、歩きながら色んなことを話し続けてくれる。聞くことの方が得意なわたしには都合がよい。あるとき、A子さんはスペインの教会について教えてくれた。大都市の大聖堂を除き、スペインの田舎町の教会は少し形が変わっている。レンガ造りだったり、三角屋根があったり、一番上に避雷針みたいな鋭利な鉄骨がついていたりするのは見慣れていた。が、よく見るとおもて面の壁部分だけは下から見上げると圧迫感があるほど高さがあるが、その壁の向こうは平家建てなのだ。むかしむかし、教会が市民に対して威厳を保つために、おもて面だけ高さのある壁を建てたそうだ。
今ではその高い壁の上は天敵のいない一番安全な場所となり、大きな白い鳥が大きな巣を作ってのんびりと座っている。こんなにたくさんの教会をみてきたのに、そんなことに気づく余裕もなかったのか。
 
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途中、大きな川をいくつかわたり、川のない橋も渡った。地図上にない新しい村で、朝食をとった。みんな今夜はレオンに泊まる予定らしく、そんなに距離がなく急がなくてもよいのでのんびりと朝食を取っていた。わたしたちもゆっくりとコーヒーを飲み、クロワッサンを頬張った。
 
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大都市が近づくにつれ、大きな車道沿いの道を歩くことになる。高速道路の横を通ったとき、金網にたくさんの十字架が張り付いていた。巡礼者が木片で作っていったものだ。道中にはこういった光景がいくつかあったが、改めてこんなにまじまじと見たことはなかった。ゆっくりと歩くと、小さな発見がたくさんある。
 
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A子さんが突然、ある驚きの提案をしてくれた。「わたしはレオンで歩き終わるから、記念にパラドールに泊まるのよ。ツインルームだから、よかったらあなたも泊まらない?」思ってもみない提案だった。せっかくの滞在を邪魔してはならないと思ったが、結局お言葉に甘えさせていただくことにした。
 
パラドールとは、スペイン国営のホテル。お城や修道院を改装して経営しているものが多く、歴史的建造物に宿泊することができるのだ。国内で100件近くあるパラドールは、庶民が泊まれる値段のものから高級なものまで本当に様々。レオンのパラドールはどんなだろう。たのしみ。
 
レオンの街は、聞いていたとおり大都市だった。ビルもお店も多く、何よりそんな現代的な街中を歩く巡礼者が不釣り合いだった。しかし何百年もの間この街を通過してきた巡礼者を街の人は全く気にしない。当たり前の風景なのだ。
 
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世界的にはあまり知られてはいないが、レオンにはガウディが作った建物がある。若いころの作品のようだ。バルセロナにある有名な作品ほど遊び心はないが、やはり公共の建物にしては装飾が細かく個性的だ。まるで絵本に出てくるような。
 
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まずは大聖堂を目指す。雑貨店、薬局、銀行、ブティック、土産物屋、レストランなどが立ち並ぶおしゃれな道を進む。観光客や巡礼者でとても賑わっている。そして広場に出ると、大聖堂は堂々とした姿で建っていた。
 
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大聖堂の中に入ると、「うわぁーーー」と思わず上を見上げてしまう。壁から天井にかけて四方向全てにステンドグラスがはめられている。そこから差し込む光で、室内はとても明るかった。みんなミサの時に座る椅子に座り、熱心に上を眺めたり写真を撮ったりしている。
 
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よく見るとひとつ一つの窓で模様が違い、キリストの物語のワンシーンを表しているものがあった。ブルゴスの大聖堂は装飾がとても細かったが、レオンの大聖堂はステンドグラス以外は石造りでとてもシンプルだった。こちらの方が後の時代に作られたので、技術が進んでステンドグラスが採用さたそうだ。本当に美しい。
 
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大聖堂を出て、目の前のカフェのテラスに座り、ビールを飲んだ。本当に贅沢な眺めだ。中も美しいけど、わたしは外観も素敵だと感じていた。何もない広場に堂々と建っている姿に魅了された。
 
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街を一通り見たら、パラドールに向かった。大聖堂のある街中からは少し離れていて、15分くらいは歩いたかな。大きな川沿いの広場に、その建物はあっていた。遠くからみても、その豪華は建物がそれだとわかった。建物の外壁の装飾がとにかく細かく、石造りだが人の顔なども掘られている。豪華だけど、上品な印象だった。まさに宮殿。
 
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入り口から中に入るとフロントがあり、その先に赤い絨毯が敷かれた階段があり、壁には大きな人物画や絵画ががかけられている。まるでお城みたい!広い中庭もあり、その回廊は今までみたことがないくらい素晴らしく美しかった。全て石造りで、天井にかけて石で組まれた装飾もとても細かい。上品で落ち着く空間だ。朝起きて、こんな素敵な回廊を歩きながら中庭を眺められたら、なんて贅沢なんだろう。
 
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お部屋は一階にあった。広いツインツーム!なによりも、ちゃんとしたマットレスのあるベッドで一人で眠れるなんて!ずっと二段ベッドの上部分で寝起きしてきたわたしにとっては、この一晩をここで眠れることが何にも代え難くありがたい。バスタブもある!A子さんの後に、約半月ぶりにバスタブに浸からせていただいた。やっぱりお風呂は最高だ。
 
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夜は、A子さんと巡礼仲間の日本人のお友達とレオンの街に繰り出した。レオンはバーが有名な街で、一晩で何件ものバーをはしごして楽しむのがコツ。福岡でスペイン料理のレストランを経営していたらご夫婦と、カメラマンの男性と合流する。A子さんは本当に顔が広い。
 
ここでカミーノらしい出来事が起こる。以前からバックパックが合わなくて辛いといっていたが、なんと今日初めて出会った夫妻のご主人Bさんもバックパックが合わないというのだ。そして、日本に帰国予定のA子さんがここにいる。よし、みんなでバックパックをトレードしよう。
 
 まず私の大きすぎる男性用バックパックをご主人にあげる。→ 次にご主人Bさんのバックパックは弱々しくサイズも小さいので、A子さんにあげる。 → で、A子さんの30リットルのモンベルバックパックは、私がサンティアゴに着くまでお借りする。完璧!
 
こんな都合の良すぎることが、こんな完璧なタイミングで起きてしまっていいのかと思うくらい、ミラクルだった。まさに、カミーノマジック!
 
一気に意気投合したところで、一軒目のバーに向かった。ここはスペインの伝統的な味を大切にしているお店で、ご主人Bさんのセレクト。さすが、レストランをしていたこともあって、味にはこだわりがあるよう。お酒を一杯頼むと、一品ずつおつまみが付いてくる。それが日本でいうお通しレベルのサイズではなく、普通にアラカルトを一品頼んだ時と同じくらいの量がお皿に盛られている。しかもいくつかの料理から選べるので、4人で行ったら違う種類のものを選ぶとそれだけてテーブルが一杯になってしまうほど。こんなに食べてお酒一杯分の料金だけでいいの?!なんだか申し訳なくて、アラカルトをもう1、2品頼んだら、もうテーブルに乗らない!たのしいぞ、レオン!
 
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二軒目は、広場の近くの人気店。カメラマンのDさんも合流し、賑やかに。21時過ぎになって、街中がバーホッピングする人たちであふれている。でも日の入りがまだであたりは明るいのでなんだか不思議な感じ。店は混んでいそうでも、店員に声をかけると、すぐにテーブルを開けてくれる。ここで初めて食べたのが、大きなピーマンの素揚げ!日本でも素揚げはたべれるけど、味と食感が全然違う!他にもいい感じに臭みのある腸詰などをオーダー。そこに、Dさんの巡礼仲間たちともバッタリあって、さらに盛り上げる。カミーノでは、みんながみんな、それぞれの出会いがあるんだな。
 
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 三軒目は、一本路地を入ったところの、地元の人で賑わうバー。観光客の人が行くような雰囲気では全くないのだけど、人が入れ替わり立ち代わり入ってきて混み合っている。こんなところに入れるのも、スペイン語が話せるご主人Bさんのおかげだ。赤ワインをボトルで頼み、もう一度乾杯。メニューのない店で、オススメを聞いて、まだまだ食べる。値段は聞かない。ここでご主人Bさんの素敵なお話を聞いた。小さなころにゴッホのヒマワリの絵を見て、一瞬で引き込まれてしまい、そこからずっとスペインの虜なのだそう。毎年スペインに足を運び、本場の味を知って、日本に帰って開いたスペイン料理店は大成功する。ここスペインの地で、そんな夢のある話を聞けて、嬉しかった。直感や、シンプルにワクワクする気持ちは大事にした方がいいのだ。そこから道は開ける。カミーノも教えてくれている。
 
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そろそろ日も落ちてお開きにしようか。時間は12時を回っていた。お会計でその金額にびっくりする。あれだけ食べて飲んで、値段は一人8ユーロほどだった。地元民のお店だからかな?心配になりそうなほど破格!やっぱり、レオン最高!
 
 
 
 
日が落ちる、レオンの街並み。真っ赤な夕陽が通りを包んだ。本当に素敵な街だったな。また帰ってきたい、スペインの大好きな街の一つになった。
 
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