【スペイン巡礼まとめ】フランス人の道 32日間の記録
32日間のスペイン巡礼の旅のまとめです。
どの道も、どの村も、どの街もひとつひとつ忘れることができないほど、それぞれの思い出が詰まっています。ぜひ、いろんな方に巡礼を体験してほしいと思いました。Buen Camino!
【1日目】スペイン巡礼 〜Roncesvalle - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【2日目】スペイン巡礼 〜Zubiri - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【3日目】スペイン巡礼 〜Pumplona - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【4日目】スペイン巡礼 〜Puente la Reina - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【5日目】スペイン巡礼 〜Estella - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【6日目】スペイン巡礼〜Sansol - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【7日目】スペイン巡礼〜Logrono - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【8日目】スペイン巡礼〜Najera - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【9日目】スペイン巡礼〜Granon - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【10日目】スペイン巡礼 〜Villafranca - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【11日目】スペイン巡礼 〜Obanaja - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【12日目】スペイン巡礼〜Tarajados - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【13日目】スペイン巡礼 〜Castrojeriz - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【14日目】スペイン巡礼 〜Fromista - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【15日目】スペイン巡礼 〜Carrion - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【16日目】スペイン巡礼 〜Moratinos - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【17日目】スペイン巡礼 〜El Burgo Ranero - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【18日目】スペイン巡礼 〜Mansilla - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【19日目】スペイン巡礼 〜Leon - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【20日目】スペイン巡礼 〜Saint Martin - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【21日目】スペイン巡礼 〜Astorga - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【22日目】スペイン巡礼 〜Foncebadon - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【23日目】スペイン巡礼 〜Ponferrada - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【24日目】スペイン巡礼 〜Villafranca del Bierzo - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【25日目】スペイン巡礼 〜O Cebreiro - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【26日目】スペイン巡礼 〜Triacastela - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【27日目】スペイン巡礼 〜Vilei - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【28日目】スペイン巡礼 〜Portomarin - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【29日目】スペイン巡礼 〜Palas De Rei - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【30日目】スペイン巡礼 〜Arzua - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【32日目】スペイン巡礼 〜Santiago de Compostela - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【番外編1】スペイン巡礼〜Fisterra - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
【番外編2】スペイン巡礼〜Muxia - スペイン巡礼 フランス人の道 2017
持ち物2【スペイン巡礼】カミーノ・デ・サンティアゴ フランス人の道 Camino de Santiago
スペイン巡礼で、本当に重宝した物を紹介します。
【第1位 トレッキングポール】
いろいろなブログを読んで、「必要」という人と、「いらない」という人がいましたが、わたしは大変助かりました。出発の直前まで買うか迷っていたので、結局ギリギリになって購入したのはヨドバシカメラで一本980円もの。それでも十分に働いてくれました。
注意しなければならないのが、空港で荷物を預ける場合に、箱に入れなければならなかったり、自分で入れる袋やビニールを調達しなければならないことです。事前に航空会社に確認が必要です。わたしの場合は、バックパックにしまえるサイズだったのでラッキーでした。
ちなみに、スペインのカミーノグッズショップ(登山用品店)でも一本9€くらいで買えます。カミーノグッズショップは、少し大き目の町ならある場合が多く、スタート地点の町St. Jeanでも巡礼事務所の近くにありました。バッグパックから、靴から、なんでも揃います。
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持ち物1【スペイン巡礼】カミーノ・デ・サンティアゴ フランス人の道 Camino de Santiago
最強の断捨離
持ち物についても、カミーノ準備中は気になる点だと思います。
巡礼前に色んなブログを読みましたが、荷物は6〜7kg以内にするように、と書いてありました。しかしわたしのバックパックは、空港での計測で8〜9kgはありました。なんだかんだで余分なものが入っていたと大反省。
最終的に必要だったもの↓
*バックパック 30L
*ハイキングシューズ
*ハイキングポール
*寝袋
*ヘッドライト
*ポンチョ(被るタイプ)
*マウンテンパーカー
*ハット
*サングラス
*長袖パーカー(薄手)
*Tシャツ2枚
*サポートタイツ1枚
*ショートパンツ1枚
*スポーツブラ1枚
*水着パンツ2枚
*登山用靴下2組
*5本指靴下2組
*ワンピース1枚
*寝巻きズボン1枚
*スポーツタオル1枚
*ビーチサンダル
*耳栓
*日焼け止め
*化粧品
*歯磨きセット
*石鹸
*爪切り
*サバイバルナイフ
*変換プラグ
*カメラ
*iPhone
*パスポート
*クレジットカード
*クレデンシャル(巡礼スタンプ帳)
途中で捨てたもの↓
*シャンプー、リンス
*タコ足ケーブル
*洗濯バサミ
生きるのに必要なものがはっきりわかってきます。最強の断捨離。
45Lのバックパックはわたしの身体には大きすぎて、歩いているうちに肩や腰に負担がかかり、痛みを伴うように…。そこで、思い切って途中でバックパックを交換をしました。
巡礼路で出会った日本人女性がレオンで歩き終わり帰国するというので、彼女の30Lのバックパックをお借りしました。わたしのバックパックはというと、彼女のカミーノ仲間の日本人男性がバックパックが合わないというので、彼にわたしのものをあげました。まさかこんなタイミングでバックパックを欲している3人が出会うとは…。カミーノマジック!
さらに、日本で買った寝袋はサイズが大きすぎて、当初バックパックの大部分を寝袋が占領していました。他の巡礼者たちが持っているコンパクトで軽い寝袋が、羨ましくて羨ましくて…。ついにSanto Domingoで思い切って新しいものを買い、日本で買ったものを捨てました。新しい寝袋はとってもコンパクトで、重さも450gと軽くて、その後のカミーノでとっても重宝しました。ヨーロッパのアウトドア用品は、やはり日本のものよりも機能性が高い気がします。
費用について【スペイン巡礼】カミーノ・デ・サンティアゴ
ズバリ、スペイン巡礼にかかる費用はいくら?
カミーノ・デ・サンティアゴ
番外編です 。
ブログにコメントや質問の多かった、費用についてお話しします。
多くの人が気になるのが、いったいいくら準備したらいいの?ということだと思います。一か月単位で海外を旅行するとなれば、務めている会社を辞めなければならない場合もあるだろうし、旅行中はもちろん旅を終えて日本に帰ってきてからの生活が不安になります。私も旅に出る前、様々なサイトやブログで事前にリサーチをしました。
大体どのサイトにも15~30万円くらい(宿や食事の贅沢具合で変わる)、と書かれていました。ふむ。贅沢度合いで旅費が倍になるのか、とますますいくら用意していいのかわからない状態に。
結局、用意したのは20万円。
そして、約一ヶ月間歩いて使ったのは、約17万円でした。
内訳はこちらです↓
飛行機代(往復)・・・6万円
現地での移動費・・・2万円
宿代(36日分)・・・3.6万円
食費(36日分)・・・4.5万円
観光・・・0.5万円
その他・・・0.5万円
==============
計:17.1万円
東京で暮らすよりも安価という結果に!
詳しく解説していきます。
【飛行機代】
フライトが安価だったスペインのマドリッド経由で行きました。フランスからサンジャンピエドポーに行くルートもありますが、フランス国内の電車での移動費が高いと聞いていたのでスペイン経由にしました。サンジャンまでのバス移動は長旅でしたが、とても安くすみましたし、特にスリや危険な目には会いませんでした。
【宿代】
公営のアルベルゲを中心に選んで宿泊していました。5~8ユーロくらいのところか、あとは寄付のところも多く泊まっていました。10ユーロ以上かかった宿は殆ど泊まっていませんので、こちらも費用は抑えられています。
【食費】
3つの理由があり、食費は普通の人よりも抑えられています。
まず、わたし自身がかなり少食で、フルーツやビスケットなどのお菓子を一食分として食べていたことがひとつ。
次にスーパーがある場合はパンとハムと葉物野菜を買って、簡単ボカディージョ(サンドイッチ)を自分でよく作っていたこと。バルで買うよりも少しだけ節約できます。また大きな街のスーパーでは、日本のように1食分のサラダやお肉のお惣菜などがあるので利用していました。自炊とはいえませんが、レストランで食べるよりも少し節約できます。
そしてもう一つ大きな理由が、キッチンで団体グループのそばにいるとかならず何かもらえたこと!(笑)自炊の難点は、食材を持ち歩けないことです。毎日宿が代わるので、せっかく冷蔵庫が設置されていても、一晩しか預けられません。しかし、大人数で行動していれば、食材を多く買い込んでも一食で消費することができます。私は特におこぼれが欲しくて側にいたわけではなかったのですが、たまたまテーブルで休んでいると団体が大鍋で何か料理を作りはじめ、そのうちに「おまえは日本人か?一緒に食べるか?」と言われ、巻き込まれるパターンが何度かありました。
こんな風に書くと、すごく節約をしてひもじいカミーノ生活だったかのように思われそうですが、わたしが最も楽しみにしていた毎朝のカフェコンレチェ(入れ立てのカフェラテ)と歩き終わったあとのビールは欠かしませんでした!それだけで大満足です。
【観光】
歩くこと自体が目的だったので、観光といえることは 大きな街でカテドラル(大聖堂)に入るくらいでした。巡礼者割引もあったので、利用していました。受付で巡礼者だと申し出ると特に証明書を提出しなくても割引価格で入場させてもらいました。巡礼者の格好をしていると、自動的に値引きしてもらえることろもありました。
美しい景色を見ながら歩き、人生について考え、ご褒美ビールが1ユーロで飲める!カミーノはわたしが今まで経験した中でも最もシンプルで贅沢な旅の経験でした。お金に換算してこれ以上の価値はつけられません。
宿について【スペイン巡礼】カミーノ・デ・サンティアゴ フランス人の道 Camino de Santiago
スペイン巡礼ではどんな宿に泊まるの?
Albergue(アルベルゲ)について。
巡礼中はアルベルゲという巡礼宿に宿泊します。このアルベルゲは、クレデンシャルという巡礼手帳を持っていないと基本的に宿泊できません。 ※私営のアルベルゲは手帳なくても泊まれたりします。
また、アルベルゲは、公営のもの(Municipal)と私営のもの(Private)があります。私営の方が値段設定が高くなっています。
町、村によって全く値段設定が違いますが、公営のものは5〜7€くらいが相場で、私営はそれプラス2〜5€くらいです。高いところで15€くらいするところもありました。教会が寄付で行なっているアルベルゲもあり、その場合はみんな大体5€くらい募金箱に入れているようでした。
公営のアルベルゲは予約できませんが、私営の場合は予約できるので、前日に次の目的地の村のアルベルゲを予約している人もよく見かけました。Booking.comでも予約できるアルベルゲが多くなってきているようです。
ちなみに、長く歩いて行くと、良いアルベルゲと悪いアルベルゲが見分けられるようになってきます。
わたしの主観ですが、” 良いアルベルゲ ”の選び方をご紹介。
まず、良いアルベルゲを選ぶには、” 良い村 ”を選ばなければなりません。大小数々の村を見て歩いていると、雰囲気の良い村と悪い村がわかってきます。ヨーロッパは歴史も古いので、何となく陰気臭かったり、自分が居心地が良くないなと感じる村がよくあります。そういった村のアルベルゲはやはり、ハズレが多い気がします。逆にすごく明るくて、風通しが良くて、女性たちがオシャレをして通りのベンチで仲良くおしゃべりしていたりする村は当たりの確率が高いです。あくまでもわたしの主観ですが、良い村に住んでいる人は、親切で明るかったりします。そんな感じで、まず良さそうな村を見つけてから、ガイドブックで地図と値段を見ながら決めていました。
公営のアルベルゲはよくもわるくも、その村の”平均”です。疲れて判断能力が鈍っているときは、公営のアルベルゲによく泊まっていました。
余談。
アルベルゲの評価や口コミを投稿するサイトもあり、カミーノ道中にこのサイトの口コミを見てアルベルゲを選定している人もいます。
単にネット環境に融通がきくのが羨ましいのもありますが、なんとなく、カミーノに来てまでそうゆうサイトに頼るのって、つまらないと感じます。
【暮らすように旅をする。】〜Madrid Life (4)
「暮らすように旅をする。」とは、旅行先で日常の体験をするというのが、わたしの中の定義でありテーマである。だが、日本では自堕落で出不精なわたしがここマドリッドでしていることは、もはや日本での日常とは正反対なアクティブな行動だ。
日本で同じような状況に陥っても、絶対にしないようなことに軽々とチャレンジしている。やはり非日常だと自分の中で壁が取り払われ、迷いがなく自分の欲求通りの行動ができるんだと思う。
今日もそんな日だった。
マドリッドのエルレティロ公園をフラフラと一人で散歩していた。夜19時を過ぎていたが、辺りは全く明るい。午後15時くらいのイメージ。
広大な敷地内には、森のように巨木がたくさん生えたエリアもあれば、ボートが浮かぶ大きな池もあり、人々がのんびりと寝転がれる芝生のエリアもある。とにかく広くて、ジョギングをする人、スポーツをする人、遊具では子どもたちだけでなく、大人たちが真剣に筋トレをしている。こんなにも公共の場を多くの人が自由気ままに有効活用している風景は、日本では見ない。利用に厳しい規制があったり、無駄に花壇ばかり作られたり、"公共の場"という名ばかりの公園が溢れている。
そんな活気ある公園の中で、一際目を惹く集団を発見。芝生でヨガをするグループだ。1組だけでなく、至る所で違うグループが集まってヨガやピラティスをしている。
暑さが和らいだ夕方、屋外でヨガなんて気持ち良さそう!そう思った途端、普段ならしないような行動にでた。ヨガを終えた一つのグループに声を掛けたのだ。
「Hola! (オラー)」と声をかけると、「Hello!(ハロー)」とかえってきた。
聞くと、マドリッドに住む外国人のグループらしい。みんな自分の仕事や家族の都合でこちらに来ているらしい。なんともわたしにぴったりな集まりではないか。
素直に、わたしもこのヨガに参加したい!と伝えると、Meet upというアプリを教えてくれた。毎日なにかしらのヨガグループが集まっているとのことで、早速アプリをダウンロードして告知を探して見る。
良さそうなグループを見つけ、早速主催者にコンタクトを取ると、明日も同じ公園で19時半からヨガをやるそう。初回は半額の5ユーロでOKとのことで良心的!早速申し込んでみた。
翌日、集合時刻の少し前に指定された場所に向かうとすでにヨガマットを抱えた何人かが待っていた。軽く挨拶してみると、みんな英語が話せるようだ。よかった!
主催者のLisa先生は、仕事をしながら、夜だけこうしてみんなを集めてヨガを教えているそうだ。引き締まった筋肉がきれいで、身体にピッタリしたヨガウェアがよく似合っている。
全員で移動して、よさそうな芝生のエリアに場所を構えた。みんなはヨガマットやバスタオルを持ってきているけど、わたしは両方とも持っていないので、悩んだ結果、巡礼中に使用していた寝袋を持参した。これにはみんなも笑っていた。確かに、ヨガマットを持っている人よりも少数派かもしれない。
まずは瞑想からはじめる。19時をすぎてやっと陽が傾き始めた公園で、目を閉じて静かに鼻で呼吸する。布越しに伝わる芝生の感触や、日差しの柔らかさ、公園で遊ぶ子どもたちの声もなんだか穏やかに感じる。ゆっくりと、頭の中を空っぽにしてゆく。カミーノを歩いていた頃のように。
太陽礼拝をはじめアーサナを続けていくのだが、なにせ寝袋の上でポーズを決めるので、足元がツルツルと滑る。体勢を崩さないよう、いつもに増してバランスに気を使うのでだいぶ回復した筋肉が悲鳴をあげる。
それにしても、不思議だ。
こうやってそれぞれ全く異なる国から来た人たちが、スペインのマドリッドの公園に集まってヨガをしている。最後に寝転がってサバーシャナ(死体のポーズ)をしながら、夕方の青空と鮮やかな木々の緑を見つめた。ヨガのおかげで、身体と心が上手くほぐれて、すごく心地が良い。ここでみんなが出会えたのも、何かのご縁。カミーノと同様、この瞬間に感謝をしよう。
幸せな気持ちにつつまれて、夕方の公園をホステルに向かって歩く。ここ、マドリッドでの暮らしを心からたのしんでいる。
【暮らすように旅をする。】〜Madrid Life (3)
真夏のスペイン・マドリッド。この凄まじい日差しから逃れる方法はないか。いや、輝く夏のヨーロッパを楽しみつくす方法はないか。
そうだ、プールにいこう。
巡礼中は山の中や大草原を闊歩していたので、水辺には無縁だった。サンティアゴデコンポステーラからフィステーラ岬へ向かい、大西洋を目の前にした時はこの上ない感動を味わったが、当たり前だけれどその勢いで海に飛び込むことはなかった。
マドリッドは巡礼路よりもさらに内陸側だ。大都会で憩いのプールを探す。が、探せど探せど無いのだ。グーグルの欠陥かと疑いたくなるほど。
マドリッド市民に、「みんなどうやって暑さ凌いでいるの?」と聞くと、店先のノズルから随時発射されている細やかなミストを腕を広げて浴びながら" We have!! " と言われた。呆れる。
色んなサイトをサーチしながら、やっと見つけたのがマドリッドの市民プール。そんなに大きくは無いが、屋外の競泳用プールで一般にも解放している模様。歩いて30分くらいで行けそうなので、朝から早起きして散歩がてらに行ってみることにした。
朝8時に出発したのに、もうすでに日差しが痛い。街中をしばらく歩き、王宮やアテナス公園の横を通り過ぎ、ビル群を抜けると、大きな川に出た。車道脇の歩道を歩いていくのだが、こんな炎天下の中を歩く者はわたし以外誰一人としていない。
方向としては、マドリッドアリーナの近くのようだ。近くのスーパーでビールとスナックを買い込み、市民プールのある学校の敷地内に入る。
受付を発見。朝9時というのに、すでに数人が並んでいる。入場チケットはなんと4ユーロ(520円)。本当に市民価格!
中に入ると最初に通過するのが男女分かれている更衣室。日本のプールと同じくロッカーやトイレやシャワーがある。がしかし、シャワーは個室タイプでなく、壁からシャワーヘッドがにょきっと出ているだけのシンプルなもの。すでに素っ裸のおばちゃんがシャワーを浴びていた。
更衣室を抜けると、想像もしていなかった市民プールが現れた。確かに競泳用のプールなのだが、プールサイドにはたくさんの人がシートやバスタオルを敷いて寝そべり、日光浴をしている。
よく見ると、女性たちがビキニのブラトップを外し半裸でウロウロとしている。そう、ここはトップレスOKな市民プールなのだ。なんてフリーダムな環境なんだろう。
あまりにも日差しが強すぎて、芝生の日陰に陣取り、わたしもサンティアゴで買った大判ストールを広げた。ごろんと寝転がり、買ってきたビールを開ける。平日の昼間から、ヨーロッパの大都会で自堕落に過ごすわたし。最高だ!
それにしても男性陣はトップレス女子たちに対しまったく気にしていない。隣にいたファミリーのパパに聞いてみると、スペインでは大して珍しい光景ではないそう。ゲイの人たちもよく来るそうで、6月のプライドシーズンは" 超Gayishプール "になるそうだ。なんてフレンドリーな街なんだろう。
この小さな敷地内だけで本当に多種多様な人たちがいる。こんなにも明るくて水面がキラキラと輝いて鮮やかな景色は、太陽のせいだけでもなさそうだ。多様な人たちが、自分らしく、そしてお互いの存在を受け入れ、尊重し合って暮らしている。またMadridのすばらしい魅力を一つ見つけてしまった。